空手を極める。型の上達に必要な考え方とは?

型の上達は、空手を極めるための近道です。

大学から極真空手を始め、現在空手歴10年黒帯の筆者が、型に必要な考え方を解説していきますので、参考にしてみてはいかがでしょうか?
私がこれまで見てきた初心者と師範クラスの型の違いも解説していきます。

型上達への道

型の上達とひとことで言っても段階を踏んで習得していく必要があります。

大きく、意識することは3つ「立ち方」、「体の軸」、「心」です。

特に型に関しては意識を持って取り組んでいるのと、何も考えずに演武しているのでは、遠目から見ていても分かってしまう程、分かりやすいものです。

そのため、自分はこれを意識して演武している気持ちの部分も前面に出していくことも必要になってきます。

稽古の中でこれを意識することで上達スピードを速めることにもつながりますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

立ち方を極める

空手を極めるために、型より技よりも先に習得しなければいけないのが立ち方です。

型の演武中には、技を出している時間と平行して移動をする時間があるためです。

基本的な立ち方ができていないと、うまく体を移動させることができません。

そのため、立ち方が自身の空手の土台になるという意識を強く持っておき、日々の移動稽古から身に着けていくことが必要となってきます。

私が、立ち方を極めることができたか指針にしているのが「前屈立ち」です。

理由は、空手の移動につながる全ての動きに通じているためです。

前膝を90度曲げた姿勢から、後ろ足の角度を外側に20度~30度、体重配分は前:後ろで6:4というのが基本となる前屈立ちは、数ある武道の中でも空手特有のもの。

前屈立ちは基本動作なので、誰でもできるのでは?と考える方もいるのですが、立ち方1つ取っても完全に自分のものに習得するということは容易なことではありません。

ただし逆に、1度自分のものにしてしまえば、技術的に苦戦する場面が出てきたとしても、ある程度柔軟に次のステップへ進むことができるようになっているでしょう。

まずは「前屈立ち」を習得するということを第一のステップにしましょう。

体の軸を意識する

立ち方の次に習得するべきなのが、体の軸の意識です。

型の上達には体の軸を安定させることが必要であり、技のキレをアップさせるためにも大切な部分となってきます。

空手の初心者によく見られるのが、技を出す瞬間に体が伸び切っている、前後左右に体がブレているということです。

言葉で軸を安定させろというのは簡単ですが、実際に体で表現することは難しいため、なかなか習得に時間がかかってしまう方も多いです。

体の軸を安定させるためのポイントは、「頭の位置を動かさない」、「軸足の位置を動かさない」という2つのポイントを掴むことです。

体の中心にあたる頭の位置がぶれてしまうと手足の軸が定まりませんし、体重を支える軸足がしっかりしていないと、万全の体勢で技を出すことはできません。

1つ例に挙げると、野球の試合でホームランを量産しているバッターのほとんどに共通しているのが、頭の位置が動かない、軸足が強く地面を捉えどっしりしているということです。

軸がブレないので強いスイングができるのがその理由ですが、空手も同様に力強い技を出すためには、体にブレを作らないようにしなければいけないということが言えます。

体の軸を作るイメージが湧かないという方は、とにかく頭と軸足をブレないようにすることだけを意識することから始めましょう。

心を整え演武する

心の乱れは型の演武に大きく影響します。

日本の武道に「心・技・体」という言葉がありますが、3つの中で心が一番初めに来ているように、心が整っていない状態ではキレの良い技を出すことはできませんし、満足に体を動かすことはできません。

特に型の演武は、技の順番が決まっていることから、間違ってしまったらどうしよう、技を出すタイミングが遅れてしまったらどうしようと、ネガティブな考えが出てしまい、うまく演武ができないということも散見されます。

こういった雑念については、すべてマイナスの要素となり体現されてしまうため、できるだけ考えないように意識します。

型の最中は、1つ1つの技を繰り出すことだけを考え集中力を高めるようにしましょう。

もちろん、日頃の稽古から常に集中することは必要ですが、人間の集中力はそう長くは続きません。

自分が集中できているかどうか客観的に見ることができ、ある程度集中力のON、OFFができるように普段の稽古から高い意識を持って取り組みましょう。

型の演武における、初心者と師範クラスの考え方の違い

稽古量の違いや経験の違いから、立ち振る舞い、技のキレなど演武中の技術的な差は出てしまうのは誰が見てもわかるものです。

では、技術的な部分ではなく、演武に違いはあるのでしょうか。

型の上達のヒントとして、特に私が感じる2つのポイントに絞って紹介していきたいと思います。

演武中の緊張感の違い

最も違いが分かるのが「顔の表情」です。

上級者になればなるほど、緊張感の持った良い顔をしているのです。

それは型に対する姿勢や集中力の違いからです。

上級者になればなるほど型の演武に緊張感を持つようになり、それが気迫となって顔に現れてくるものです。

普段の稽古から型に対する姿勢や、1つ1つの技をおろそかにしないという意識を持って取り組んでいるため、実際の演武では最大限のパフォーマンスが出せるような体になっているとも言えるでしょう。

特に型を始めたての初心者の方や、伸び悩んでいるという方は、上級者の型を見て技の技術を学ぶだけでなく、どのような顔(気迫)で取り組んでいるのかということをチェックすると、自分の型の上達にも生かすことができます。

演武中の呼吸の違い

私から見てもう1つ圧倒的に違う点は、技に対する意識の持ち方です。

技の重要性や意味を理解し、普段の稽古から心がけることによって、型の演武でベストな技を出すことにつながってきます。

特に、初心者と上級者の違いは、技の強弱です。

次々と技を出してスピード間のある演武をするのではなく、技に強弱を付けることによってメリハリを付けることが出来るのです。

そのために意識しているのが「呼吸のタイミング」。

息を吐くところは大きく吐く、吸うところは吸うと、呼吸のタイミングを自分の中で習得することによって、技をタイミングに合わせているのです。

どうしても技を出すことだけに意識してしまいがちな部分ではありますが、呼吸のタイミングと技のタイミングをうまく合わせることによって、キレのある演武になってきます。

これも師範クラスの型を見たときに、顔の表情と同時に呼吸のタイミングを見ておくと良いでしょう。

まとめ

型の上達に必要な考え方を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
立ち方を極める、体の軸を意識する、体の軸を意識する、心を整え演武するという3段階に分けることができます。

また、師範クラスの演武を見ると緊張感を持ち、顔の表情にも迫力が出ていることに気が付くのではないでしょうか。

技にメリハリをつけるために、技のタイミングに合わせ呼吸も図っていることにも注目して見てみましょう。

型の考え方を知ることから始まり、普段の稽古で意識して取り組み、最終的には型の演武に生かすのが上達への近道となっています。

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